2015.06.01更新

 世界の国や地域にはそれぞれ独自の文化や習慣があり、その違いに驚くことがあります。

 そして税金においても、「えっ!こんなものに税金が」と驚かされるものがあります。

 例えばデンマークには「バター税」というものがありました。

 バターなどの動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸を一定以上含む食品に対して課税することで、肥満の原因となる食品の消費を減らして国民の健康を守ることが狙いでした。

 しかし、特に低所得者層に対する負担が大きいことや、安価な国外商品を購入する動きを助長することなどの理由により約1年間で廃止となりました。

 またハンガリーでは、2011年に通称「ポテトチップス税」が導入されました。

 こちらも国民の健康を守ることを目的としているため、スナック菓子や清涼飲料水など大量摂取すると健康に害をおよぼす食品や飲料品に対して課税されます。

 その他にはイギリス・ロンドンの渋滞緩和を目的とした「渋滞税」というものもあります。

 日本においても明治時代に「うさぎ税」という税金がありました。

 東京でうさぎの飼育が大流行し珍種が高騰したため、普通のうさぎに色を塗って売りさばく詐欺師が登場しました。

 そこでこうした異常なうさぎ熱を終息させるために、うさぎ税が導入されました。

 その効果は絶大で、翌年にはうさぎ熱は沈静化したといわれています。

投稿者: 伯税務会計事務所

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