ある人から次のような話を聞きました。
小学4年生のK子ちゃんは「私の夢はイルカの調教師」という作文を書いたそうです。
けれど書き終えた後「夢って本当にかなうものなのかな?どうしたら夢がかなうのかな?」という不安と疑問を持った彼女は、夏休みの自由研究のテーマを「夢は本当にかなうのかな?」に決めたそうです。
夢について書かれた本を読んだり、夢をかなえた有名人をインターネットで調べたりしました。
また「夢はかないましたか?」というアンケートを自分で作っていろいろな職業の人に書いてもらったり、直接話を聞いたりして自由研究をまとめたそうです。
ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授の本を読んで「どんどん試して失敗することが大切です」という言葉に勇気をもらったK子ちゃんは、京都大学iPS細胞研究所を訪ね、国際広報室の人にも話を聞いたようです。
果たしてK子ちゃんの結論はどうだったのでしょう。
「夢はかなう。けれど夢はかなえるもの」これがK子ちゃんの研究成果でした。
夢をかなえるために必要なのは準備や行動だけでなく、まずは楽しむこと。
好きなことにアンテナを張って毎日を生き生き過ごすこと。
やりたいことが見付かったら日付を決めて「夢」を「目標」に変え、その目標に向かって努力すること。
失敗も大事な経験だから挑戦すること。
さらには福澤諭吉の『学問のすゝめ』から「学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ」という一文を引いて「どうせやるならとことんやろう。
こうして夢はかなうのです」とまとめています。
K子ちゃんのアンケートには「夢をかなえるために必要なことをひとつ教えてください」という質問があるそうです。
あなたなら何と答えるでしょう。
「81%以上の人が夢がかなっています。これはキラキラした明るい事実です」というK子ちゃんの言葉に背中を押されるのは、むしろ大人たちかもしれませんね。
子どもたちに「夢はかなうよ」と言える大人でありたいと思った年の瀬です。