ある有名な実業家が「一生懸命やれば何とかなると思っている人もいるけれど、成功の要因は運も大きく影響すると思う」と話していました。
確かに経営者でもアスリートでも、ジャンルを問わず「成功」と「運」はワンセットで語られることが多いように思います。
「運の正体」には色々な言説がありますが、ホリエモンこと堀江貴文氏がおとぎ話の『桃太郎』をヒントにした持論はとてもユニークです。
川上から大きな桃が流れてきても普通は気味が悪くて誰も拾わない。けれどおばあさんは桃を拾った。これは一種の異常行動である。
しかも家に持ち帰り、そのあとの展開はご存知のとおり。ではおばあさんは何を拾ったのか。流れてきた桃は何だったのか。
つまり桃は「チャンス」の象徴で、おばあさんはチャンスを拾った(つかんだ)というのがホリエモンの「桃太郎理論」です。
おばあさんより川上で洗濯をしていた人もいたと思いますが、その人たちは桃を拾わなかった。
「流れてきた大きな桃を拾う」という通常とは違う行動をしたおばあさんだけがチャンスをものにした、というホリエモンの解釈は「運」の本質を突いていると思いました。
損得の感情よりも、ここ一番の大勝負や大胆な決断ができる人に運は味方するといわれます。
運はやはり通常とは違う行動をする人がお好みなのかもしれません。
新たな可能性を感じつつも、変化に伴うリスクに尻込みしたり、変化自体が面倒だったりして結局、チャンスを逃してしまうことがあります。
今まで一生懸命やってきて、もし行き詰まりを感じているのなら、今年は通常とは違う独自の発想で開運を願いたいものです。