【商売繁盛の歴史は朝に作られる?】
2015.11.15更新
「朝は常に早く起きるように心掛けねばならない。遅く起きるならば、下の者までが気持ちを緩めてしまって、公務の大切な用事にも事欠くようになる。その結果は必ず主君からも見離されてしまうものと思って、深く慎まなくてはならない」。(『早雲寺殿二十一箇条』より)
これは、室町時代の武将・北条早雲の家訓の一節です。
近年は朝の時間を有効活用する「朝活」が注目され、早起きをして仕事の前にひと仕事する人たちが増えています。
時代は変わっても「早起き」という心掛けの重要性は変わらないのでしょう。
「忙しい」を連発する人に限って時間の使い方がうまくないのは皮肉なものです。
時間を制する者はビジネスを制する。
その証拠に世界のCEOの多くが早起きです。
例えば、スターバックスのハワード・シュルツ氏が毎朝4時半に起きる理由は、「21世紀の歴史は朝に作られる」という発想からで、ディズニーのロバート・アイガー氏も4時半に起きて新聞やメールのチェック、運動、テレビを見るなどして過ごすそうです。
アップルのティム・クック氏は、4時半にはすでに部下へ指示のメールを送っているとか。
日本ではCoCo壱番屋で知られる壱番屋の創業者特別顧問・宗次徳二氏が有名です。
もともとはお客様のアンケートハガキを読むために早起きを迫られたそうですが、いまや「人生の成功は早起きに始まる」が座右の銘になるほどの早起きに。
毎朝4時前に起き、90分ほどかけて名古屋市の広小路通りを清掃するそうです。
早起き経営者に共通しているのは、起床後の行動が習慣化されていることです。
せっかく早く起きてもダラダラ過ごしたのでは意味がありません。
毎朝やることを決めておき、朝の成果を意識して早起きすることが重要なのでしょう。
時は金なり。時間は作り出すものです。
「忙しい」を連発する前に起床時間を見直して、早朝という付加価値の高い貴重な時間に投資してみるのはいかがでしょうか。
「商売繁盛の歴史は朝に作られる」、かもしれませんよ。
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