【真のリーダーの姿とは?】
2016.06.15更新
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」と言ったのは山本五十六元帥でした。
「真のリーダーとは?」を論じるときによく引用される有名なこの言葉は、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」と続きます。
また孔子が論語で述べた「能(よ)く五つの者を天下に行なうを仁と為す。
恭(きょう)寛(かん)信(しん)敏(びん)惠(けい)なり」も、リーダーの心得として時代を越えた教えとなっています。
「恭」とは部下(相手)に対して敬意を持って接すること。丁寧で慎み深く振る舞えば、あなどられることはありません。
「寛」とは部下(相手)に対して心広く寛大に応対すること。懐(ふところ)の広い人は慕われます。
「信」とは発言と行動を一致させて信頼を得ること。言行一致は信頼関係のベースです。
「敏」とは仕事が的確で迅速であること。すなわち実力が身に付いていることです。
「惠」とは思いやりを持って人に接すること。部下や同僚、取引先といった周囲の人々に対して深い思いやりを示すと、そこに協調と自覚が生まれます。
各自が自分のやるべきことを自覚したとき、マンパワーは最高の形となって結果を導くでしょう。
「リーダー」の定義に正解はありません。際だったカリスマ性で人々を魅了し、自分が輝くことでヒーロー的存在となって組織を統率するタイプのリーダーもいれば、陰の立て役者として人を輝かせることで求心力を発揮するタイプのリーダーもいます。
どんなタイプのリーダーであれ、まずは自分が行動し、先に与えて、尊重し、信頼して見守る姿勢が不可欠ではないでしょうか。
最後に、「伝説の経営者」と呼ばれたジャック・ウェルチの言葉を添えておきます。
「リーダーになる前は、成功とはすべて自分自身の成長を指している。
だがリーダーになれば、成功とは他の人の成長を意味する」
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