【今、決断という経験を積むとき】
2020.05.15更新
460年前のちょうど今頃、日本の歴史を動かすドラマチックな合戦が起こりました。
織田信長が、兵力差約10倍の今川軍を奇襲戦法で打ち破った桶狭間の戦いです。
勝利の決め手は信長が見せた驚異の決断力でしょう。
リーダーの最大の仕事は「決断」に尽きるといわれます。
優れたリーダーほど決断が早いともいわれます。
三英傑の信長、秀吉、家康は三者三様でも、決断力に長けている点は共通しています。
経営者もしかり。経営は決断の連続です。
商売をしていれば決断を迫られる場面が多々あります。
決断ひとつが会社の将来を左右しかねませんし、タイミングを逃すと決断の意味がなくなってしまうこともあります。
新型コロナウイルスの影響で、前例のない選択決断を求められている経営者が少なくないようです。
熊本市長がツイートした「コロナのバカ―――っ!(泣)」も他人事ではありません。
今までは過去の事例を参考に、その延長線上で考えることもできましたが、前例通りにやっても間に合わない事態が起こることもあります。
そんな状況で思うのは「日頃から何を大事にしているか」が問われているのではないかということです。
商売に限らずとも、何かを決めるときは自分なりの大事にしているものがあるでしょう。カッコよく言えば哲学です。
素早く決断できる人は、哲学を持ってゆるぎない気持ちで物事に取り組んでいるのだろうと想像します。
決断には正解がありません。これでいいのか悪いのか、いくら考えても分かりません。
であればシンプルに、自分の哲学を最優先して、最速で決断するのはトップの役割といえそうです。
商売で、人生で、あなたが大事にしている哲学は何ですか?
旅人が北極星をガイドにして道なき道を行くように、自分の哲学を北極星にして「哲学に合う・合わない」とシンプルに判断する。
この訓練を積むことで、いざというときにも素早い決断ができるのではないかと思います。
大きな決断の経験は人を成長させます。人間万事塞翁が馬。今、ひとつの決断で逆境が好機となるかもしれません。
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