【新しい夢を見るのに年をとりすぎたということはない】
2020.09.15更新
皆さん、上を向いて歩いていますか?体と心はつながっています。
上を向くと気分が上がり、下を向くと気分が下がる。
そんな気がするだけでなく、実際に脳もそう感じるそうです。
さて、ある社長は昨年、古い知り合いからこんな手紙を受け取りました。
「僕は毎年、1年の終わりに近づくと、次の年に向けて自分自身に手紙を書くんですが、それは単に日記帳に書くのではなく、自分が1年後にどうなっていたいかということを書くんです。そして1年が過ぎて、その文章を読むと、過去の自分に出会えるだけでなく、その瞬間、そしてそれからの自分のあり方、つまり未来の自分にも向き合うことができる。そんなバカなことをやっています」。
若い頃に役者をやっていたこの手紙の男性は、役者の先生からこの習慣を教えてもらい、もう20年以上も続けているそうです。
20代の初めに海外を放浪したあとニューヨークに移り住み、それから25年近くの時間を異国で過ごしてきた彼には、自分の映画を撮るという夢があります。
長い間ひとつの夢を追いかけるということ。
しかも異国で。思うように行かないことが多かった中、年の瀬に書く自分宛ての手紙は、自分への叱咤(しった)激励と同時に希望となって長年、彼を支えてきたのだろうと想像します。
「さて、来年ですが、これまでのすべてを忘れて、ゼロから映画創りに挑戦する気構えです。良い年を迎えましょう!」これが昨年末のこと。
彼は今年、コロナ禍という世界的な逆境の中、念願の映画撮影に入りました。
「自分の映画を撮る」と決めてから30年が経過しています。
「新しい目標を持ったり、新しい夢を見るのに、年をとりすぎたということはない」。
これは『ナルニア国物語』を書いたイギリスの作家であるC・S・ルイスの言葉です。
今の世の中、ちょっとでも気を緩めると下を向きたくなるようなことが多いのは確かでも、どこに目を向けるかは自分次第。
来年の今頃、上を向いて商売に励んでいる自分を想像しながら、1年後の自分に手紙を書いてみるのも良さそうですね。
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