【もしも人生をやりなおせるなら】
2021.12.15更新
後悔しないように生きよう!多くの人がそう考えます。
そして、人は死ぬとき「やらなかったこと」を後悔するそうです。
ナディーン・ステアというひとりの女性が数十年前に書いた詩が、時代や国をこえて今でも読み継がれています。
タイトルは『もしも人生をやりなおせるなら』。少し長い詩ですがお付き合いください。
「もしも人生をやりなおせるなら、こんどはもっとたくさん失敗したい。よけいなチカラをぬいて、いつもリラックスして暮らす。
そして、おかしなことをたくさんする。もうなんでも深刻にうけとめることはやめる。チャンスがあればなんどでも挑戦する。
もっとどんどん旅に出て、もっとたくさん山に登り、もっといろんな川で泳ぎたい。すきなだけアイスクリームを食べ、むりして豆ばかり食べるのはよそう。きっといまよりも問題は増えるかもしれない。
でも、頭の中だけの心配事は減るだろう。ごらんのとおりわたしは、ごくふつうの人間です。いつだって、どんなときでも、コツコツまじめに生きてきました。
ああ、そんなわたしの人生にも、生きるよろこびを感じた瞬間がいくどかありました。もしも人生をやりなおせるなら、あんなひとときがたくさんほしい。
本当にそれだけで、あとはなにもいらない。ただ長生きするために今日を過ごすのではなく、一瞬一瞬を大切に生きる。体温計や湯たんぽ、レインコートやパラシュートがなければどこにも出かけられない。
わたしはそんな、用心深いタイプのひとりでした。もう一度人生があるとしたら、こんどはもっと身軽に旅に出よう。
もしも人生をやりなおせるなら、春から秋の終わりまで、ずっと素足のままで暮らす。もっとたくさんダンスを踊る。もっとたくさんメリーゴーランドに乗る。そして、もっとたくさんヒナギクをつむ」。
日々、変化を求めながらも現状維持したいのが人間です。けれど「人生は自分で作っていくもの」だと、85歳のおばあちゃんはこの詩で教えてくれます。
「今まで」をやり直すことはできません。しかし「今これから」をイキイキと生きることはできます。お互い悔いのない人生を歩みましょう。
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