【心に師を持つ】
2023.09.15更新
ある経営者が、リーダーの役割として常に自分に言い聞かせていることのひとつに「面倒だと思ったら“ハイ”と言う」があるそうです。
何百人という社員を抱えた社長が、面倒な事柄を前に「ハイ」と素直に返事をしている姿を想像しながら、その理由を聞いてみたところ、思わず「師」と仰ぎたくなるような話を聞くことができました。
「肩書」とは「役割」だと思っている。リーダーの役割は「何をしたいか」ではなく「何をすべきか」を考えること。
「何をすべきか」を最優先にするためには、面倒だと思うことも必要であれば「ハイ」と言って受け入れる。
私利私欲を捨て、仕事にも人にも好き嫌いを持ち込まない、とのことでした。
それでも仕事で問題が起きたときには「気は長く、心は丸く、腹を立てず、人は大きく、己は小さく」の言葉を心の中でつぶやくそうです。
すると、相手に対する不満やいら立ちが消え去って「今すべきこと」を考えられるようになるのだとか。
「師」と呼べる人物に出会えた人はとても幸運だと思います。
今どきは「ロールモデル」という言い方もしますが、迷ったとき、行き詰ったときに「尊敬するあの人ならどうするだろう?」と考えて行動するのは自己成長のきっかけであり、人間性を磨く機会にもなります。
余談ですが、ChatGPTに「世界中で最も好まれている座右の銘」を尋ねたところ「Carpe Diem(カルペ・ディエム)」と返ってきました。
これはラテン語で「今を生きよ」という意味合いの言葉であり、人生の短さを感じつつ、今を大切にすることを示唆するものだそうです。
「心に師を持つ」とは、今を生きることに通じるように思います。
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