【ワールドワイドな視点で捉えた税金事情】
2020.08.01更新
「税金が家計を圧迫するから、老後は海外で暮らしたほうが・・・」と考える方もいるのではないでしょうか。
それでは実際に比較してみましょう。
まずは消費税。欧州は税率が比較的高く、スウェーデンやノルウェーなどでは25%でイギリスやフランスなどでは20%となっています。
アメリカでは州ごとに異なりますが8~9%台が多いようです。
次に個人にかかる個人所得課税ですが、日本の最高税率は55%、イギリスは45%、アメリカでは約50%です。
ただ、各国によってさまざまな控除制度などがあるため一概に税率だけで判断はできません。
例えば、年収500万円で夫婦と就学中の子が2人の4人家族の場合では、年間にかかる税金は日本では約16万円、イギリスでは約62万円、アメリカでは約5万円と実際にはかなりの差があります。
さらにこれに社会保険料も考慮したらどうでしょう。国民が負担した税金と社会保険料の合計金額を国民所得で割った数値を「国民負担率」といいますが、2016年の日本の数値は約43%で所得の半分近くを税金と社会保険料が占めています。
ただ、これがイギリスでは約47%、アメリカは約33%、何とフランスでは約67%となっています。
このような結果から突出して日本の税金が高いというわけではなさそうです。
税金が何にどのように使われるかに注目したいですね。
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